ごあいさつ

「かかわりへと向かう意味の探求 -老い・看護・わたし」
学術集会長 井出 訓(北海道医療大学)


  「どうして自分だけがこんな病気にならなくてはいけないのか」.自らの病に,また生きることに意味を見出そうとする患者の言葉に,ただ無力さを抱きつつ立ち尽くした経験が,少なからずどんな看護者にもあるのだと思います.わたしたちの誰もは,この世に生まれ,病み,老いて,死する存在です.その営みの中で,わたしたちは自らの限界を知りつつも,人が病み,老い,生きていくその生き様に看護者としてかかわり続けています.しかし,生を生き抜こうとする人にかかわる看護者自身が,老いるとは,私とは何かといった自らへの問いかけや,ケアという人とのかかわりに向かうこと,また看護するそのことの意味を考えることなくして,患者の投げかけるこうした言葉の前には立ち得ないと思うのです.日々かかわる事へと向かう看護者であるがゆえに,そこに山があるからだといった単純な理由付けでは納得できない意味を,わたしたちは常に捜し求めているのではないでしょうか.

 日本老年看護学会第14回学術集会は,高齢者ケアの場に立つ医療者一人ひとりが,そうしたケアというかかわりに向かう自らの足元をもう一度しっかりと見つめなおすことができるような議論の場にしていきたいと願い,「かかわりへと向かう意味の探求 −老い・看護・わたし−」をテーマとして掲げました.札幌コンベンションセンターにおきまして下記の要領にて学術集会を開催いたします.多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております.


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